健康寿命について

介護予防教室の様子

健康寿命という言葉。すでに様々な所で聞かれますが、改めて説明しますね。

健康寿命とは、 「WHOが提唱した新しい指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間。」の事です。

出典:厚労省e-ヘルスネット

つまり、生涯で他からの支援を受けずに、健康で自由に生活できる期間の事を指します。そして、日本では欧米に比べて寝たきりの期間が6年長いと言われています。

ちなみに、健康寿命は3年に1度調査されていますが、2016年の調査では、

女性は74.79歳で、男性は72.14歳

平均寿命は女性87.14歳、男性80.89歳なので、日常生活に制限のある期間は、

女性は12.34年で、男性は8.84年でした。

この数値を見てどのように感じますか・・・?私は、「長いな・・」と正直思いました。仕事上、介護保険の現場で様々な要介護状態になられた方を診てきました。自分の好きなように外出できない、一人でトイレにいけない、自宅でお風呂に入れない・・など、その生活が約9年続くのか(男性なら)と思うと途方もない気持ちになります。あくまで平均値なので、もっと短い方もいると思いますが。

ここで重要なのが、少しでもこの期間を短くして健康寿命を長くするという事です。

では、少しでも健康寿命を長くするにはどうしたら良いか?

答えは単純です。

健康的な習慣を早くから身につける事です。

極端に言うと、要介護状態になる原因として挙げられる「筋力低下」は30代から少しずつ始まり、60代では20歳と比較すると20~40%低下すると言われています。(主に足の筋力)特に女性では、男性と比べ筋肉量がもともと低い為、注意が必要です。

ですが、上記で述べた通り、健康的な習慣を早くから身につける事でこれを予防できます。

個人的には60代からでは遅いと思っています。30から40代の過ごし方が健康的で自由で自分らしい生活を構築すると考えています。

そのためには、いくつかの気を付ける点があります。それは、

  1. ストレスなく過ごす
  2. 体の柔軟性を保つ
  3. 筋肉量を維持・向上させる
  4. 栄養を考える

です。これまで、数多くの介護予防事業に携わってきましたが、比較的健康に暮らしている方の特徴は上記の1~4に当てはまる方が多いような気がします。言い方が悪いかもしれませんが、「健康オタクでポジティブな人」が元気でいきいきとしている印象です。

また、人間の社会的な側面から考えると、

何か役割をもっている人

仕事をずっと続けている人

も元気で、健康寿命が長いと感じます。具体的には、町内会長をやっている方、地域のクラブ活動の会長、個人で自営の仕事をされている方はいつまでも若々しく暮らしている方が多いです。

これから人生100年時代がやってきます。医療の発展により、病気になっても「生かされる」期間が長くなる可能性があります。少しでも自分の人生を楽しく豊かにそして「長く」過ごすには、上記の事を実践してみる価値はあると思います。

健康的な習慣を身につける1~4の具体的詳細については、また別の機会でお話する事とします。今回は自宅で出来る介護予防の動画をアップしましたので、筋力低下の維持向上の為に参考にして下さいね。若い方でも意外ときついかもしれません。一度トライしましょう。

それではまた!

椅子スクワット

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